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永遠の名作「銀河鉄道999」について(勝手に)語るブログです。主に劇場版について(好き勝手に)触れています。

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2012/11/07 (Wed)
999は悲劇名詞?
 「銀河鉄道999」には、原作(漫画版)とテレビアニメ版、そして(私が愛してやまない)劇場版があるわけです。今世紀になって「エターナル編」が発表されましたが、あえて触れずにおきましょう。
 3作に細微な違いがありますね。特に原作・テレビ版の鉄郎は10才ですが、劇場版は1作目が15才、2作目が17才(と推測されます)なわけです。これがまた賛否があるようで、
「(劇場版は)鉄郎がかっこよくなっているからキライだ」
 そのように言う人もいます。
 私としては、テレビ版の鉄郎が子供っぽくて(子供ですから当然ですが)、かなり違和感があります。
 さて、3作の特徴として、結末というか結果が同じです。過程に違いはあるにせよ、メーテルの立場、終着駅の破壊、二人の別れは共通しています。
 これ、面白いですね。

 少々古い作品ですが、タイガーマスクは原作とテレビ版で結末が違います。
 原作の主人公は、大切な試合を目前にして、子供を救おうとして車に跳ねられます。そして、タイガーマスクではなく「伊達直人」として亡くなります。一方テレビ版では、最後に正体を明かして去って行きます。
 余談ですが、主人公のタイガーマスク=伊達直人の声は富山敬さんです。大山トチローやミャウダー(いずれも劇場版の登場人物ですね)の声の主でもあります。タイガーマスクが守ろうとした孤児施設の子供の一人が野沢雅子さんです。後の星野鉄郎と大山トチローが競演していたわけです。

 話が逸れました。
 原作とアニメ版では設定や結末が異なるのは、よくある話です。
 その点、999は原作とテレビ版に大きな違いはないようです。
 今回述べたいのは、999の結末が違っていたら、ということです。つまり、ハッピーエンドになっていたら、30年も人気が続かなかったのではないでしょうか。

 日本では、と限定してよいかわかりませんが、悲劇や哀愁を好む傾向があるかもしれません。古くは平将門、源義経、楠木正成、少し飛んで白虎隊。
 もし、劇場版のラストがハッピーに終わっていたら?
 鉄郎とメーテルが地球に着いて、所帯を持って、苦労しながら寄り添って、そのうち子供が生まれて……。それはそれで良いのでしょうが、「さよなら」の衝撃的な別れがあったからこそ、30年も999を引きずっているのではないでしょうか。

 あのあとメーテルはどうなったんだ!
 何が青春の幻影だ!
 メーテルは苦しんで悲しんで辛い思いをして、やっと幸せになるかとおもったのに!
 あのままメーテルはず~っと一人でいるのか!
 そんなことってあって良いのか、いや良くない(反語)。

 などとまあ、いいトシしたオヤジがそんなことを考えた結果が私です(笑)。

 悲劇だったからこそ、二次創作でそれを覆したい。別れてしまったからこそ、「実はその後に再会した」としたい。
 ハッピーエンドはそれは気持ちの良いものですが、そこで満足して終わってしまうのですね。特に999はどこか哀愁がありますので、余計に悲劇が似合うのかもしれません。

 というわけで、私の中では「さよなら」で終わっていないのです。

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